食事をする、仕事をする、恋をする、式をあげる…何かを「する」ことで得られる日常のささやかな喜び。
その裏側でそれぞれが抱える痛みと孤独。
「わかりあえる」という期待と「わかりあえない」という諦め。
決して重なりきらない別々の人生を生きる私たちが、それでも共に「居る」ということ。
LITALICO研究所OPEN LAB、シリーズ最後の講義です。

それぞれがそれぞれの孤独を生きている

テクノロジーを通して能力を拡張する。治療を受けて症状を緩和し、福祉サービスを通して生活の自立や就労を実現する。信頼できる仲間と出会い、安心して共に過ごせるコミュニティに所属する。

本人の工夫や頑張り、周囲の理解とサポート、寛容で過ごしやすい環境づくり。たくさんの真摯なアクションの積み重ねが、いま私たちが生きる社会を豊かにし、個人のエンパワメントを実現してきました。

ですが、どれだけ問題が解決され、生活が豊かになったとしても、それでも孤独は残ります。大切な人との離別経験、事件や災害のトラウマ経験、家族や恋人からの受け止めきれない言葉や感情。時間をかけても、誰かの話を聞いてもらっても、それぞれが抱える痛みと孤独は決して「ゼロ」にはならないという事実に、他人が何かを「する」ことの無力さを痛感させられます。

重ならない私たちが、それでも共に居るということ

「わかりあえる」という期待と「わかりあえない」という諦め。決して重なりきらない別々の人生を生きる私たちが、それでも共に「居る」ということは、いったいどういうことなのか。LITALICO研究所OPEN LAB、シリーズ最後の講義は、人が生きる孤独とそのケアについて、悩み、考え、言葉を紡いできた3人のゲストと共に語ります。

1人目のゲストは、CAMPFIRE代表取締役CEOの家入一真さん。ひきこもり経験者であり、孤独を抱える人たちをつなぐ数々のインターネットサービスを立ち上げてきました。現在も、生きづらさを抱える人の居場所づくりや、「やさしい革命」を合言葉に、テクノロジーによる社会のアップデートを人生のテーマに活動しています。

2人目のゲストは、リヴオン代表の尾角光美さん。19歳の時に母親を自殺で亡くしたことをきっかけに、あしなが育英会の遺児支援活動に関わります。その後、「いつ、どこで、どのような形で大切な人をなくしても、その人が必要とするサポートを確実に得られる社会の実現」を目指してリヴオンを立ち上げました。

3人目のゲストは、臨床心理士の東畑開人さん。現在、十文字学園女子大学准教授として臨床心理学・精神分析・医療人類学を専門に臨床と研究に携わっています。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、何かを「する」ことではなく、人が「ただ、いる、だけ」で他者やその場にもたらすケアの力についての体験と考察を著書『居るのはつらいよ』で描きました。

わかりやすい答えも、便利な処方箋も出ないかもしれない。それでも、共に過ごし、語ることで、何かが見えてくるかもしれない。そんな小さな希望を胸に、最後の講義へ皆さんをご招待します。

家入一真

家入一真

株式会社CAMPFIRE 代表取締役CEO

2003年 「ロリポップ」「minne」など個人向けサービスを運営する株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)を福岡で創業、2008年にJASDAQ市場最年少で上場。退任後、2011年株式会社CAMPFIREを創業、代表取締役社長に就任。他にもBASE株式会社の共同創業取締役、エンジェル投資家として60社を超えるスタートアップへの投資・支援、現代の駆け込み寺シェアハウス「リバ邸」の世界展開なども。 2018年、シード向けベンチャーキャピタル「NOW」を設立。第一号として、最大50億円規模のファンドを組成。生きづらさを抱える人の居場所づくりや、「やさしい革命」を合言葉に、テクノロジーによる社会のアップデートを人生のテーマに活動しています。

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尾角光美

尾角光美

一般社団法人リヴオン代表理事 国際比較社会政策学修士

2003年19歳で母を自殺により亡くし、翌年よりあしなが活動で病気、災害、テロ等による国内外の遺児らのグリーフケアに携わる。2006年の「自殺対策基本法」制定を機に全国の自治体、寺院、学校での講演、研修で講師を務めるようになる。2009年リヴオンを立ち上げ、「グリーフサポートが当たり前にある社会の実現」を目指し活動してきた。京都では死別を経験した若者のための「つどいば」、石巻、東京、京都、愛知でグリーフを学べる「いのちの学校」を開いたり、現在までに、1万人以上のお坊さんの教育にも関わってきた。近著に『なくしたものとつながる生き方』(サンマーク出版)

一般社団法人 リヴオン live-on.me

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自殺をケアするということ:「弱さ」へのまなざしからみえるもの amazon

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誰かを亡くした悲しみは、”乗り越えるもの”ではなく”大切に抱きながら生きていくもの”。グリーフケアを広めるリヴオン尾角光美さん soar

Terumin note


東畑開人

東畑開人

十文字学園女子大学准教授

1983年東京生まれ。専門は、臨床心理学・精神分析・医療人類学。京都大学教育学部卒、京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。沖縄の精神科クリニックでの勤務を経て、現在、十文字学園女子大学准教授。「白金高輪カウンセリングルーム」開業。博士(教育学)・臨床心理士。著書に『野の医者は笑う―心の治療とは何か』(誠信書房2015)『日本のありふれた心理療法―ローカルな日常臨床のための心理学と医療人類学』(誠信書房2017)「居るのはつらいよ―ケアとセラピーについての覚書」(医学書院 2019)など。訳書にDavies『心理療法家の人類学―心の専門家はいかにして作られるのか』(誠信書房 2018)。

白金高輪カウンセリングルーム stc-room.jp

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4000(税込)
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講義概要

2020年3月24日(火)
19:30〜22:00 (19:00開場)

〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-1-1 中目黒GTタワー16F
株式会社LITALICO本社 セミナールーム

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